最後はソウルで3泊。
河南エリアのホテルだったので、何度も漢江を往復した。
東海、慶州、安東とまわり、バスでソウルに着いたとき、
なんとなく「ただいま」という気分になった。
「都会だ、都会だ」とつぶやきながらきょろきょろと歩く。
着いた夜は、前回の旅行で断念した店で晩御飯を食べることを決めていた。
道に迷いつつ、人に尋ねつつ、30分近く歩いてたどりついた念願の店で
サムギョプサルを堪能する・・・本当においしかった!
翌日は安東から電話で予約していた
ポシャギ(韓国パッチワーク)の体験教室へ。
外の雨の音を聞きながら、ちくちく、ちくちく。
11時から2時間の予定だったけど、
「後の予定が大丈夫なら・・・」ということでさらに、ちくちくちくちく。

腹ペコながら14時すぎまでやって約8割仕上げ、
仁寺洞から北村の坂道をあがり「北村カルグックス」へ。
ここの「大餃子(マンドゥ)」のあまりの美味しさに感激!
夕方から韓国の友人に会う。
広蔵市場や東大門を一緒に歩き、
江南の彼女が住む町でタッハンマリを一緒につつく。
とても賑やかな都会なのに、湖と緑があって落ち着く町だった。
広蔵市場で買ったシルク生地がとても美しくて、
思わず戻ったホテルのベッドの上で広げる。

Thank you. Moana!
ソウル最後の日は、同僚などから頼まれていたものもあり、
ソウル百貨店、明洞とお買物。
はじめて空港以外の免税店へ行く。
「船でも免税店使えるかな?」
「飛行機しかあかんことないやろ」
と商品をレジに渡す。
「個人旅行ですか?お帰りの搭乗券はありますか?」
「フェリーなんですけど・・・」
「大丈夫ですよ。釜山ですね」
「いえ、東海(トンヘ)です」
「???」
コンピュータから「ピー」とエラー音がなり、
スタッフが電話でなにやら「トンへ、トンへ」と確認を取っていたけれど
パスポートを戻されてしまった。
「東海には免税店がないので商品の受け渡しができません」
私たちはすごすごと商品を棚に戻して、ロッテ免税店を後にする。
免税店で買えなかったものを明洞で調達。
栄養センターで鳥の丸焼きをほうばる。
最後の夜はホテルの近くのチムジルバンへ。
いっぱいいっぱい汗をかいて、垢をすっかり落とし、お肌つるつる。
火照った体にスイカの生ジュースにかき氷。
このチムジルバンで食べる韓国のかき氷・ハッピンスがおそろしく美味しかった。
黄な粉、フルーツ、甘い餅、コンデスミルク・・・。
早めにホテルに戻るつもりが、なんとも心地良くてつい遅くまでスパを楽しんだ。
なんとか荷造りを済ませて、ぱつんぱつんのリュックのチャックをしめる。
船をのぞけば、韓国最後の夜。
とても幸せな気分でベッドにもぐった。