大晦日から怒涛の五連勤。
年中無休の飲食店の年末年始は
覚悟していたとはいえ忙しかった。
12月は忘年会の席ばかり、そして年始は親戚会。
お正月に子や孫たちに囲まれたおじいちゃんおばあちゃん、
兄妹である親たちとと従兄妹たち、そしてその子供たち。
昔話や近況報告、お年玉が飛び交う幸せな宴席。
あまりの忙しさに半泣き状態ながら、幸せな席を担当するのはこちらも嬉しい。
きりきり舞いでもそう思って動くとお客さまにも伝わるようで
帰り際には嬉しい言葉をいただける。
4日の今日は少し落ち着く。
はじめて個室のお座敷の懐石料理を担当させてもらった。
入ったのが11月で、10名から30名も宴会か、一般席のテーブル席ばかり。
料理も会席、鍋、一品料理・・・。
今夜ははじめて、三名の和個室で、懐石料理のコース。
久しぶりに畳に膝をついてのサービスに緊張と嬉しさと。
これがしたくてここに入ったようなものだ。
お食事のペースをみながら一品ずつ提供する懐石料理。
台の物はとりお席で加熱し、取り分けもしなくてはいけない。
単価が高いということもあり、ペーペーの私には担当させてもらえなかった。
私よりも少し上の女性とその両親。
女性は五年ぶりの帰省だという。
料理内容も盛り付けも手が込み、特にお正月料理ということで
味わう前に、重箱や椀のふたをあけるたびに小さく歓声があがる。
タイミングをみてお料理の説明をし、また小さな声があがる。
となりの大部屋のフォローをしながらとはいえ、三名のお席。
はじめてこの店で落ち着いてサービスができた。
これから少しずつ本来の営業ペースに戻るよう。
また、懐石料理を担当させてもらえるようにがんばりたい。
いやいや、がんばらないといけないことは他にもあるんだけど・・・。