初心者クラス全12回レッスンの11回目。
最後の20分で初めて合唱部分を全て通した。
夏からはじまり、マスクやコート姿が目立つ今日まで、
ほんとうにあっという間のことのよう。
毎回二時間のレッスン。
最初の一時間は後半部分のフーガを何度も復習する。
特にソプラノは高音が続き大変そうだった。
休憩を挟み、ラスト部分を歌い込む。
梅田の片隅にある体育館の中はハイテンション。
「では、最後に通しましょう」の声に、みな不安げにでも張り切る。
ピアノ伴奏がはじまりソロは現役のバリトン歌手の先生が歌う。
前半の盛り上がりが終わり、男性パートのみの部分に入った時、
テナーの男性が大きな声をあげた。
「先生、ソプラノで誰か倒れています」
玄関からスタッフたちもやってきて、
なんやかやのあと五分もしないうちに
「ピーポーピーポ」
あっという間に救急車がやってきて担架で運ばれていった。
過呼吸だったのか、でも大丈夫なようで安堵の空気が体育館に戻る。
そこで終了時間の三時。
もうドアの外では次のクラスの人たちが待っている。
現役オペラ歌手の先生は来週の最終レッスンが自分の公演と重なり
このクラスでのレッスンは今日が最後。
そしてみんなの不完全燃焼さを感じとったのが、
「では」と仕切りなおして指揮棒を振り出した。
ピアノが鳴り出し、何事もなく合唱がはじまった。
「げ~ってる ふんけんっ」
でとりあえず初完唱!
来週でレッスンは終わり、
11月最後の日曜日はいよいよ
指揮者の佐渡さんの特別レッスン。
で、次の日曜には土曜のリハーサルを経て本番だ。
ちょっと緊張。だいぶ楽しみ。