かつて、こんなにも予習&復習して臨んだことがあっただろうか?
なんて自問自答しながら向かった「1万人の第九」練習会場。
梅田は茶屋町のとある体育館。
日曜日のお昼どき。
ファッションビル、飲食ビル、カラオケ、ゲームセンターが連なる一角。
若者たちでごったがえす中、不思議な老若男女の群れが横断する。
午前のレッスンクラスの人たちと短時間で入れ替わる。
「なんだ、この人たち・・・」という視線もあびつつ・・・。
三回目の練習にして、約半分を習った。
ほぼ毎週、一回2時間、初心者クラスは全12回。
本番の指揮者である佐渡さんレッスン、オケが入るリハーサル、そして本番。
想像以上に「さくさく」と進む。
この分では9月中にひととおり終えて、
10月からは楽譜なしでの通し練習をこなしていく感じだろうか。
レッスン終了後にパンフレットに載せるクラス写真の撮影があった。
体育館の半分に埋まった群集を二階ギャラリーから写された。
小学校の卒業アルバムの時にこんな撮り方されたな・・・。
「白目でいいからときどき指揮をみてね」と先生は笑う。
今はまだドイツ語の下にカタカナをふった楽譜とにらめっこしながら、
指揮をする「先生」を見る余裕もなく・・・そんなだからみんなテンポが揃わない状態。
早く、歌詞を覚えねば。
って、覚えたところでさえ、歌詞が音に入らない・・・。
四つのパートの追いかけっこするような部分も多い第九。
それぞれの入り位置で、該当パートの軍団に顔を向けて大きく手を振ってくれる。
「佐渡さんは宇宙人ですから、僕みたいにわかりやすい指揮はしてくれませんよ。
宇宙人と本番で交信できるよう、今は僕としっかり交信してください」
佐渡さんレッスンはまだ 未知との遭遇 の世界だけど、今からすごく楽しみだ。