信州の低いお山は晩秋。
初冬、っていうよりは
「これが晩秋ってやつか」っていうような色をしていた。
真昼の陽の光りは薄く、
燃えるような彩りは落ちたようで、
くすんだ渋い色をしていた。
遠くの中央アルプスはもう白い。
吐く息も白い。
昼冷たい雨には降られたが、雪にはならなかった。
上諏訪神社で姪っ子のお宮参り。
冷たい神殿の上には電気毛布が引いてあったけど、
ふきっさらしの中、膝が震えた。
はじめてお宮参りというものに付き添った。
七五三の子どもたちもいた。
歴史ある場所でなんとも神妙な儀式で緊張した。
うちの姪っ子はすやすやと寝ており、
別のお宮参りの赤ちゃんは泣き叫び、
晴れ姿の七五三たちは無邪気で、
子や孫の息災と成長を願う親や親族たちは真剣に拝する。
一緒にお宮参りに行けてよかった。