山岸涼子の「舞姫 テレプシコーラ」の10巻がでた。
連載していた雑誌「ダ・ヴィンチ」3月号も
テレプシコーラを巻頭特集にもってきている。
とりあえず第一部完結ってことで。結構充実した特集。
今日も3時間半だけバイトをしてきたけれど、
その労働賃金の大半がこれらに消えた。
山岸涼子といえば「日出処の天子」やエジプトものが好き。
最近よく描かれていたホラー的なものはあまり読んでいない。
自分で揃えている漫画は「アラベスク」とこの「テレプシコーラ」だけ。
「テレプシコーラ」は「アラベスク」以来25年ぶりのバレエ漫画だ。
私はスポーツ漫画を特に好んで読むけれど、
中でもバレエを扱ったものは特別に思い入れがある。
有吉京子、槙村さとる、佐々木潤子・・・
巻数が多いということもあって冊数だけでいうと
ジャンルでいえば一番たくさん持っている。
中でも「テレプシコーラ」は異色な感じがする。
小学生の姉妹が主人公で、今のバレエ教育事情がリアル。
人間描写が緻密で、なんだかずっしり重たい。
白場が多く細い線ばかりで、一見ひょいひょい読めるんだけど。
漫画雑誌でない「ダ・ヴィンチ」に連載ということで
読者も幅広いようだ。この雑誌での連載は正直、とても意外だった。
第二部のスタートは夏。
第一部の最後の展開はちょっと衝撃だったけど・・・続きを早く読みたい。
物ごころついてはじめて興味を持ったスポーツ?芸術?はバレエだった。
保育所の友だちエリちゃんがバレエを習っていた。
エリちゃんがときどきくるくるってまわってくれた。
テレビでバレエの踊りをみたのと
保育所でエリちゃんが踊ってみせてくれたのと
どちらが早かったのか覚えていない。
習わせてくれと最初で唯一のお願いが「バレエ」だった。
結局、教室には通えなかったので、
エリちゃんが「あん、どう、とろわぁ~」と教えてくれた。
住んでいた街の線路沿いにあるバレエスクールに通いたかった。
なぜかスイミングスクールに放りこまれ、
そこへ行く途中、電車の中からのレッスン風景が見るのが楽しみだった。
今もだけど。
バレエ公演は高くてなかなか手がでないけれど、
フェスティバルホールに好きな演目が来たときに何度か観にいった。
ギエムの最後の「ボレロ」は二日連続で駆けつけた。
残業中、ホールから徒歩2分の会社を2時間だけ抜けて。
音楽も大好きだったし鳥肌たつ時間だった。
鳥肌でいえば、マシューボーンの「白鳥の湖」も上野水香も。
公演よりもリハーサル風景や普段のレッスン風景を見る方が好きかも。
といってもテレビの特集やDVDでだけど。
ローザンヌのコンクールの放送でもバックステージや練習中の中継が楽しみ。
「エトワール」と「BALLET―アメリカン・バレエ・シアターの世界」のドキュメンタリー映画
もめったに買わないDVDに手を出し、ついつい何度もみてしまう。
そういえば「エトワール」の監督の新作「オーロラ」。
ちょっと観たいと思っていたけど、上映館が少なくて・・・もう終わったかな。
ああ、バレエ観たいな、いや したいな。
ちなにみ、テレプシコーラとは太陽神アポローンが率いる九人のムーサイ(ミューズ)の一人で合唱詩と舞踊をつかさどる女神 ・・・というこだ。