最近、頭の中を でんでらりゅう がぐるぐるしている。
でんでらりゅうがでてくるばってん
でんでらりゅうがでーられんけん
こんこられんけんこられられんけんこーんこん
中学生の時に友だちが口ずさんでいた。
なんとなく耳に残り、気が付けば二人でよく歌っていた。
長崎に田舎がある友だちだった。
最近、映画や教育テレビで使われているようで、
一年生の姪っ子が「でんでら、でんでら」と歌いだして驚いた。
姪っ子も私が一緒に歌いだしたので驚いていた。
そんなこんなでバスに乗っていても、
仕事をしていても、ふと
でんでらりゅうが〜 と脳内ハミングが始まる。
風呂になんか入った時には でてくるばってん♪ と声に出してしまう・・・。
音楽好きの父親が持っているクラシックレコードの中で
一枚だけお気に入りがあり、小学生の頃に良く聴いた。
「珠玉のバロック集」とかなんとかが帯に書いてあった。
それからはクラシックは給食の時間の放送ぐらいしか聴かなかった。
お給料をもらえるようになってから、その中で大好きだった二曲が
パッヘルベルのカノン と アルビノーニのアダージョ だと知り、
これらの曲が入っているCDを少し集めた。
その中の一枚にカラヤンの「ADAGIO」がある。
買った当時はなんだか軽すぎる感じがしてあまり聴かなかった。
年とともにまたクラシックを聴くようになり、
最近は暇さえあればベートーベン。交響曲にはまった。
「ADAGIO」に大好きな7番の大好きな二楽章が入っていることに気がついた。
てなことで「ADAGIO」を久々に聴くと、すごく良い。
軽すぎるような、ふわふわしているように昔は感じたのに、
アルビノーニのアダージョもブラームスの交響曲3番二楽章も良かった。
7番の二楽章も私が好んで聴く盤よりもテンポが早く軽いような気がしたけれど、
聴けば聴くほど好きになった。
パッヘルベルのカノンも買ってすぐ聴いた時の違和感はそのままあるけれど、
やっぱり聴けば聴くほど好きになった。
けれども私が一番好きな主旋律というのか主題というのかよくわからにけれど、
何度も反復されるそのメロディがある時「でんでらりゅうがでてくるばってん」
と自然に頭の中で置き換えられてしまった。
一度そうなると、もうそのメロディとともに「でんでらりゅう」は現れる。
カラヤンのじゃないカノンを試しに聴いてみると、
でんでらりゅうは出てこないんだけどなあ。
●「ADAGIO KARAJAN」
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音: 1967-1988 ベルリン