世界遺産「水原華城」。
どうせなら城壁を一周歩いてみよう!
と意気込むもパラパラと小雨が・・・。
雨で霞む八達山の頂上にある「西将門」を目指す。
雨は降ったりやんだり。
雨なのか、汗なのか。髪から滴が落ちる。
息をあげつつも、足取り軽いおじさんと子犬についていく。
晴れていれば水原の街が一望できたはず。
自転車でここまで登ってきたのか・・・すごいなあ。
城壁を歩くことに必死で、門に描かれた龍を見るのを忘れてた。
華城四大門のうち一つの龍だけが口を開けているのだとか。
北門、長安門の上の楼閣で雨宿り。
靴を脱げば上がることができるひんやりとした板の間。
世界遺産に汗を落としてはいけない・・・と気遣うも、
観光客なのか地元の方か?
お弁当を食べたり、本を読んだり、昼寝したり・・・。
なんとも自由で身近な世界遺産だ。
歩いているうちに旗の色が変わっていく。
東西南北、青白赤黒。
陰陽五行の方色。・・・黄色はどこかにあったのかな?
李氏朝鮮22代王 正祖が築きたかった理想都市。
完成後、もう少しだけ正祖が長く生きることができていたらなら
ここに遷都の夢は叶ったのだろうか。
晴れていたらもっと・・・と思わないでもないけれど
この静かで潤んで霞んだ水原華城を歩けて良かった。