今年もあと少し。
いろんなことがあった。
いろんなことをやってみた。
いろんなところへ行った。
春、夏、秋と、旅もした。
こんなに盛りだくさんな1年も珍しい。
ちょっとぼんやりしていると、忘れられない風景たちが
鮮明に、あるいはぽわんと蘇る。
近い記憶から言えば、秋に二度訪れた瀬戸内、とか。
芸術祭の参加作品、地中美術館も印象深く、
島から島へ、フェリーや高速艇を乗りついでの旅は心に染みた。
夏に訪れた韓国は本当に充実した旅だった。
山に落ちる夕陽を見ながら境港を発ち、
水平線に昇る朝陽に照らされて東海(トンヘ)に着いた。
高速バスに乗った、鉄道にも乗った。
特に慶州は美しかった。
東洋一古い新羅時代の天文台、「瞻星台」の姿が何度も思い返される。
そして「どうやって抜け出るんだ??」と不安になった高速バスターミナル、とか。
海からの大山の稜線の美しさも忘れ難い。
1月と2月に連続で行ってしまった上海。
それはあまりに安かったから。
2泊3日1万5000円。ちゃんと飛行機で。
年明けに行った篠山ボタン鍋旅行よりも安い。
もう上海にツアーで行くことはないだろうと思っていたけれど、
友人や同僚たちとの格安ツアーも思い出深いものになった。
万博前の上海はどこもかしこも「工事」「工事」の「瓦礫」に「クレーン」。
それはそれで「上海らしい」風景。
4度目の訪問ではじめて上から眺めた豫園(商城)。
浦東地区のビルが蜃気楼のよう。
確かにここは「ザ・観光地」。
一度で訪れたら十分、といわれることもある場所だけど、
正直、私もそう思っていたんだけれど、
なんというか足を踏み入れるたびに新しい発見がある。
そして知らない間にテンション上がって、「好き」になっている。
2月に行ったときには、ここの空気感に「懐かしさ」を覚えてしまった・・・。
私は新しい場所を数多く、よりも
同じ場所を何度でも、の方が好きなようだ。
島も半島も大陸も、また行きたい。すぐ行きたい。