なんとも忙しい日々を過ごしていると
気がつけば梅雨が明けた。
毎日のように折りたたみ傘を持っているけど、
大きな傘を持ち歩いたのはたったの2日だけ。
朝、大学の大きな蔭をつくるクスノキ。
蝉が気持ちよく鳴いている。
ほんの何年か前まで、中ノ島の狂わんばかりの蝉の声に
それこそ発狂しそうになっていた。
・・・蝉のせいばかりじゃなかっただろうけど。
いま、大きな緑の中で聞く蝉の声は懐かしいぐらいだ。
明日は春学期の最終日。
もう補講期間でキャンパスは学生の姿もまばら。
来週にはチャイムの音も消える。
見上げたら夏の空、夏の雲。
「夏ですね」
「ほんと夏ですね」
お疲れさま、の挨拶の代わりに
たくさんの人と夏の挨拶をした。